KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|薬剤師さんの知っ得商品
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Self Medication KiiTa初夏号16〜17ページ掲載
薬剤師さんの知っ得商品
タイプをしっかり見極めて自分に合った水虫薬を  むずむず、かさかさ、水ぶくれ・・・・・・。症状に合った薬を選びましょう。
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水虫薬  素足にサンダルの季節になると、男女ともに気になるのが足もと。  男性だけではなく、水虫に悩む女性も少なくないようです。  症状に合った薬選びは、完治の早道。適切な対策で水虫を退治しましょう。


成分を知って症状に合うものを探そう

ドラッグストアの水虫薬コーナーでは、青や黒を基調としたものが多い中、女性を意識したピンクのパッケージも目につくようになり、状況に変化がみられるようになってきました。成分的にも変化がみられ、従来は医療用のみに使われていた、抗真菌成分・ラノコナゾールを配合した新製品が発売されています。

これまでは、抗真菌成分単独の商品として販売されてきた、塩酸テルビナフィンや塩酸ブテナフィンなどは、かゆみや炎症をしずめる成分や清涼感を与える成分などがプラスされて登場し、商品の選択の幅が広がっています。 これら新成分配合の「新世代水虫薬」と呼ばれる成分が主流になってきましたが、以前からある抗真菌成分・エキサラミドや硝酸ミコナゾールなどの方が治療に有効なケースもあります。また、抗真菌成分単独の商品には、刺激が少なく、かぶれにくいという特長があり、きちんと使うことで、十分な効果が得られることも少なくありません。

しかし、かゆみなどが強いと、物足りなさを感じることもあるようです。このような場合には、抗炎症成分やかゆみを鎮静化する抗ヒスタミン成分などを配合したものを選んでもよいでしょう。同じ成分でも、液剤、クリーム、軟膏など、剤形によって、症状に適さないものもあります。乾燥している、水ぶくれができている、ただれているなどといった症状と、今まで使った薬がどうだったかなどを薬剤師に伝え、自分に合った水虫薬を選びましょう。

よくならないときは、早めに相談を

「水虫薬は、根気よく塗りましょう」と、よくいわれていますが、これは薬が合い、症状がよくなっている場合のこと。数日、薬を使っても改善がみられない場合は、水虫ではない可能性がありますし、症状が悪化した場合は、薬にかぶれているおそれもあります。また、水虫が治りにくいときには、糖尿病などの疾患が隠れていることも考えられます。 薬をつけていてもよくならないときには、早めに医師・薬剤師に相談してください。

薬の形状
液体タイプ
患部がじゅくじゅくしていないとき、水疱があっても破れていないときなどに。患部に押しつけると液が出るもの、底を押して液を滴下するものなどがあります。
  スプレータイプ
液状とパウダータイプがあり、液体と同じような症状に適します。かゆみが強いときには、冷却効果の強いものを選んでもよいでしょう。
クリームタイプ
指の間がふやけたようになっているとき、水疱が破れてしまったとき、足の裏全体がカサカサしているときなどに。比較的刺激が少なく、さまざまな症状に使うことができます。
軟膏タイプ
クリームと同じような症状に適しています。皮膚を保護する作用にすぐれ、皮膚への刺激も弱めです。

〈コラム〉  薬を効果的に使うポイントは?
虫薬は、お風呂上がりに塗るのが最も効果的といわれます。これは、足が清潔になっている上に、皮膚がやわらかくなっていて有効成分が浸透しやすくなっているため。水虫の状態をチェックしながら、ていねいに塗りましょう。 目に見える症状がなくても、角質層の中に白癬菌が潜んでいることもあります。量をたくさん塗る必要はありませんが、患部を中心に、その周りを含めて、広めに塗るのが効かせるコツです。皮膚の洗浄、殺菌をサポートするアイテムなどを取り入れてもいいでしょう。

監修 堀美智子先生 堀 博昭先生
薬剤師。外資系製薬企業に20年間勤務の後、
医薬情報研究所(株)エス・アイ・シーを設立。
代表取締役社長。日本薬業研修センター理事も務める。

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