KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|薬剤師さんの知っ得商品
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Self Medication KiiTa春号20〜21ページ掲載
薬剤師さんの知っ得商品
脱便秘、整腸準備完了で、ここちよい春を迎えよう生活環境の改善と上手な薬の利用で快適な腸内環境を
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便秘・整腸薬 おなかの中の環境は食生活や生活習慣、身体の状態によって変化します。つらい症状をやわらげ、味方になる腸内菌を増やし、腸内の環境を整えましょう。


規則正しい生活と正しい薬の使い方を

便秘は便意を我慢したり、消化のよい食べ物しかとらなかったり、運動不足だったりと、生活習慣に起因することが多いと言われます。また、環境の変化などによるストレスからも引き起こされるとも考えられています。便通をよくするためには、それらの原因を取り除くことがいちばんですが、改善がみられないときには、薬の使用も効果的な方法です。

便秘薬にはいろいろな成分のものがありますが、その中でも比較的多く見られるのが、生薬成分を使用したもので、「ダイオウ」や「センナ」がその代表的なものです。古来インドでも便秘の解消に使われていた「プランタゴ・オバタ」のような食物繊維に由来するものを含む製品もあります。これらは腸に刺激を与え、便通を促進します。また、腸の動きを活発にし、便を軟らかくする浣腸は、重い便秘に効果を発揮します。

しかし、便秘薬は使用頻度が増すと慣れが生じ、効果が弱くなるため、薬の量が増える傾向があります。困ったときに最小量を使うように心がけたいものです。
整腸薬を取り入れて腸内環境を整えよう!

消化器官の中で、腸は胃で分解された食物をさらに酵素で分解し、吸収する役目を担っています。腸内にはこの働きを応援する細菌がいて、腸自体もゆっくりと動いています。

しかし、食べ過ぎや冷えなどの影響から、腸の動きが鈍くなり、腸内で異常発酵が起こることがあります。このときに、整腸薬は腸(主に小腸)の働きを活発にして、消化を促進させます。

例えば、整腸薬の多くに含まれる「乳酸菌類」は、腸内で乳酸を産生させ、大腸菌や病原菌の増殖を抑えます。また、「ジメチルポリシロキサン」という成分は、腸内のガスの発生を防ぎ、おなかのハリを軽くする作用があります。整腸薬の効果もそれぞれ異なるため、症状に合わせて使い分けることが大切です。

便秘薬、整腸薬ともに種類が多いため、悩んだときには、薬剤師に相談しましょう。それでも慢性の便秘が続くときには、医師の診断をおすすめします。
自分の症状に合った対処方法を

不安などのストレスが原因の「けいれん性便秘」や便意を我慢することで起こる「習慣性便秘」、大腸の運動機能が衰えて起こる「弛緩性便秘」など、ひと言に便秘と言っても種類はさまざまです。便秘薬や整腸薬だけに頼るのではなく、規則正しい生活や適度な運動を基本に、便秘の解消方法を自分で見つけていきましょう。

便秘薬や整腸薬以外でも「トクホ」とよばれる「特定保健用食品」の中に、腸内環境を整える商品があります。これらの商品は続けていけば、同じような効能・効果が得られます。

監修 堀美智子先生 村田正弘先生
薬学博士。明治薬科大学アドバイザー。
病院薬剤師を経て、薬剤師教育に関与。現在セルフメディケーション
推進協議会常任理事を務める。
http://self-medication.ne.jp/

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