KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|薬剤師さんの知っ得商品
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Self Medication KiiTa秋号16〜17ページ掲載
薬剤師さんの知っ得商品
スポーツの秋を楽しもう!  筋肉痛、肩こり対策   働いてくれた筋肉はしっかり休ませて、いたわりを。
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青空の下で身体を動かすのは気持ちよいですね。体力アップだけでなく、ストレス解消にも役立ちます。運動後は、使った筋肉のケアをして、疲れや痛みを残さないようにしましょう。
筋肉疲労をこまめに解消  痛みやケガを防ぐ!

セルフメディケーションの基本は、「運動」「食事」「休養」。“健康のために”と始めた運動で、筋肉痛になったり、ケガをしたりして運動を続けられなくならないよう、疲れをこまめに解消し、ためないようにしましょう。

運動をすると、筋肉繊維が繰り返し収縮して損傷し、それによって筋肉に疲労がたまります。心地よい程度の疲労は、食事で栄養補給をし、睡眠で休息をとることによって回復するため、徐々に筋力がアップするのですが、回復が間に合わず、疲労が蓄積すると痛みやケガの原因に。筋肉の張りを感じた場合は、早めに消炎鎮痛剤を使ってケアすると、翌日からの疲労感が違います。

筋肉痛、肩こりにも  消炎鎮痛剤を

運動による筋肉疲労と、腰痛や肩こりに使う消炎鎮痛薬は、目的も効能も同じです。肩や腰の痛みは、体の発する疲労の警戒信号。筋肉繊維の小さな損傷による炎症が原因といわれ、基本的には筋肉痛と同じ現象です。 薬の成分については、爽快感のあるメントールや、サリチル酸などの配合されたものが主流でした。最近では使用実績のある医療用成分、非ステロイド系抗炎症薬のインドメタシンやフェルビナクなどが配合された一般医薬品も販売されています。ほかにも、筋肉痛・肩こり以外の幅広い用途に使えるものもあります。貼り薬、塗り薬、スプレーなど、剤形は自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

ただし消炎鎮痛薬は、あくまでも痛みがあるときの対症療法です。運動を始める前のウオーミングアップや、終了後のクールダウンは必ず行い、ケガを防ぐよう心がけましょう。また、疲れをため込むことや、極度な疲労状態は、体力の回復を遅らせてしまいます。食欲不振や不眠症、病気を招くこともあるため、無理は禁物。スポーツ後の疲労は消炎鎮痛薬を用いて早めに解消しましょう。

剤形
「塗るタイプ」
メントールを配合し、清涼感のある使い心地。さらっとした使用感や、使いやすさにそれぞれ特長があります。
「貼るタイプ」
テープ部分の性能が向上し、伸縮性が改良されたり、大型になったりと、貼りやすさが工夫されているものが増えています。
「スプレータイプ」
勢いよく噴射し、患部をすぐに冷やせるため、初期の処置に適しています。手の届きにくい部分にも使えます。
【コラム】「内側からのケアを」

筋肉痛や肩こりからくる筋肉の疲れや痛みには、外用薬を利用する以外に、体の中から回復を促すのもよいでしょう。

レバーや豚肉などに含まれる、ビタミンB群は、摂取した栄養をエネルギーに変える手助けをしており、筋肉や、神経の伝達にもかかわっています。また、筋肉の痛みには、ビタミンB1誘導体を補給することで、神経系の機能が活発になるということが証明されています。

ビタミンB群の含まれる食品や、総合ビタミン剤、栄養ドリンクなどを適切に使うことも、疲労や筋肉の痛みをやわらげるために有効でしょう。


監修 堀美智子先生 村田正弘先生
薬学博士。明治薬科大学アドバイザー。病院薬剤師を経て、薬剤師教育に
関与。現在セルフメディケーション推進協議会常任理事を務める。
http://self-medication.ne.jp/

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