KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|薬剤師さんの知っ得商品
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Self Medication KiiTa初夏号20〜21ページ掲載
薬剤師さんの知っ得商品
水虫完全撲滅宣言!快適な夏は足元から よくなっても、油断は禁物! 辛抱強く治療をしましょう。
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高温多湿になる梅雨どきは、水虫の活動も活発になります。水虫は白癬菌という真菌(カビなどの仲間)が角質層に寄生するのが原因。しっかり対策をして水虫を完治させましょう。
持続と剤形選びが水虫治療のポイント
水虫は一時的によくなったからといって、すぐに治療をやめてしまうと、生き残った菌がまた増殖し、完治しません。症状が治まっても最低1か月は続けて治療しましょう。また、どんなに有効な成分を使った水虫薬であっても、角質の中にいる菌まで到達しなければ効果はありません。患部の状態によって剤形を選ぶことが大きなポイントです。

外用剤は、軟膏またはクリーム状のものと、液体とに分かれます。最近はスプレーもあり、液体のものと、粉末のものを噴射するタイプがあります。多くの製品において、同じ成分で複数の剤形が出ているので、患部の状態に適したものを選びましょう。
新成分が続々登場。水虫薬の主成分
成分の種類も薬を選ぶときに重要。水虫薬はこれまで医療用医薬品としてしか使用できなかった成分が、続々とドラッグストアで買える新薬として販売されています。イミダゾール系【ミコナゾール、ビホナゾール、ラノコナゾール】、モルホリン系【塩酸アモロルフィン】、ベンジルアミン系【塩酸ブテナフィン】、アリルアミン系【塩酸テルビナフィン】などがその代表的なものです。根気強く治療を続けることは基本ですが、2週間使っても症状が改善されないようなら、違う系統の成分に変更するのがよいでしょう。

水虫薬にはかゆみを抑えるクロタミトン、抗ヒスタミン薬、痛みを抑える局所麻酔薬のリドカインなどが配合されていますが、これらは一時的に効いても、持続はしません。かゆみなどの症状ががまんできないような場合は、薬剤師か医師に相談を。

また、水虫の一般薬は種類も濃度も医療用とほぼ同じように設定されていますから、同等の効果を発揮します。しかしそれだけに、かぶれなどの副作用も医療用とほぼ同じ程度に起きますから注意してください。異常があればすぐに皮膚科の医師に相談しましょう。
薬の効果を高めるために
水虫薬の効き目を高めるには、薬を塗る前の準備が必要。まずは患部の洗浄と清潔をこころがけましょう。化膿していない場合は、患部を石けんでていねいに洗ったあと、しっかりと乾燥させることが大切です。

また、水虫は家族など身近な人から感染するケースが多くなっています。水虫になっていない人も、感染を防ぐためには、普段から足を清潔な状態にしておくことが有効です。

監修 村田正弘先生 村田正弘先生
薬学博士。明治薬科大学アドバイザー。 病院薬剤師を経て、薬剤師教育に関与。現在セルフメディケーション推進協議会常任理事を務める。
http://self-medication.ne.jp/
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