KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|薬剤師さんの知っ得商品
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Self Medication KiiTa秋号20〜21ページ掲載
薬剤師さんの知っ得商品
薬と、便秘をよく知って、自分にあった対処法を!薬を上手に使いながら、食事や生活リズムも改善しましょう。
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便秘 厚いコートをぬぐ季節。ぽっこりしたおなかをすぐにすっきりさせ
たいところですが、便秘薬はあくまで“応急処置”。薬だけに頼らないで、便秘の改善を考えましょう。
頼りすぎに注意! 刺激性下剤
「薬を飲まないと出ない……」。若い女性に多いこうした悩みの背景には、女性ホルモンの影響、腹筋の弱さ、食事量や栄養素不足、時間に追われる生活、仕事上のストレスなど、多くの要因が考えられます。便秘薬は頼りになりますが、上手に使わないと、かえってつらい状況を招くことも。薬の特徴と便秘のタイプをよく知って選びましょう。

便秘薬によく用いられる刺激性下剤は、大腸を直接刺激し、排便を促します(ビサコジル、センノシド、ピコスルファートナトリウムなど)。一般的に作用は強く、効果も確実。それだけに使いすぎる傾向があり、薬を飲む回数が増える→慣れが生じ、今までの量では腸が反応しなくなる→薬の量を増やす→それでも出なくなる→さらに量を増やす、といった悪循環に陥ることも。困ったときに必要最小限の量だけ服用し、生活習慣や食事内容を見直すことも大切です。
選ぶときには、配合成分をしっかり確認
便をやわらかくして排便を助ける成分(硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、プランタゴ・オバタ、ジオクチルソジウムスルホサクシネートなど)は、比較的おだやかに作用し、慣れも生じにくいといわれますが、刺激性下剤と共に配合されている商品もあり、注意が必要です。「生薬配合」「植物原料」といった言葉からは、からだにやさしい印象を受けますが、よく用いられるセンナは、刺激性下剤に分類されます。

また、便秘が続き、肛門部に近い便が固くなっている場合、浣腸の使用も効果的。特にお子さんの場合は、内服薬よりも浣腸がおすすめです。便秘薬を初めて使う人、効かなくなったと感じる人は、薬剤師にご相談ください。
増えている ストレス性の便秘
コロコロした便が出るけいれん性便秘、便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群など、ストレスが関与すると思われる便秘が増えています。こんなとき、強い刺激は禁物。まずは整腸薬を使って様子をみて、それでも続くようなら、医師に相談しましょう。
あなたの便秘のタイプは?
●習慣性便秘(便意が起こりにくい)
忙しくてトイレに行く時間がない、便意を感じても我慢してしまうなど、生活習慣によって生じる便秘。朝、トイレに行く習慣をつけるところから始めましょう。
●弛緩性便秘(便を出すのに苦労する)
大腸の運動機能が衰えて起こるもので、筋力が弱い女性やお年寄りに多くみられます。食物繊維の多い食事、軽い運動や散歩で、腸に適度な刺激を与えましょう。 ●けいれん性便秘(コロコロした小さな便が出る)
緊張や不安、心配事などによって起こるといわれます。便秘薬や過度の刺激は逆効果。消化のよい食事をとり、ストレス解消にも努めましょう。

監修 村田正弘先生 堀美智子先生
医薬情報研究所(株)エス・アイ・シー薬剤師。名城大学薬学部卒業。
セルフメディケーション推進協議会理事を務めている。

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