KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|薬剤師さんの知っ得商品
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Self Medication KiiTa初夏号22〜23ページ掲載
薬剤師さんの知っ得商品
歯周病の原因は、口内細菌。ドライマウスにも注意を。からだの健康は、口の中から。寝る前の歯みがきは念入りに。
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歯周病
歯周病が広く知られるようになり、口腔ケアグッズの種類も豊富になりました。上手に選び、正しく使って、口の中を清潔に。からだの健康維持にもつながります。

口の中の細菌が、肺炎を引き起こすことも
45歳以上の約6割がかかっているといわれる「歯周病」。口腔内にたまった細菌が、歯の周辺組織(歯ぐき、歯を支える骨など)に、慢性的な炎症を引き起こす疾患です。歯ぐきが赤く腫れる、出血する、冷たいものがしみる、口臭がひどくなる、歯の根元が露出してくるなど、症状はさまざま。ひどくなると、歯を失うことにもなってしまいます。

細菌の影響は、口の中だけにとどまりません。たとえば肺炎。口の中で増殖した細菌が肺に入り込み、肺炎を起こすことが少なくありません。このほか、細菌性心内膜炎、腎炎、敗血症などの原因となることも。

歯周病の予防は、全身性の疾患の予防の第一歩。寝ている間は、細菌が増殖しやすく、感染が広がりやすい時間帯です。寝る前の口腔ケアは、特に重要です。必ず歯をみがき、その日の汚れをきちんと落とすようにしましょう。

また、最近、増加しているといわれるのがドライマウス。口内の乾燥が、虫歯や歯周病の原因との指摘もあります。
基本は歯みがき。歯間ブラシ、フロスの活用も
歯周病予防という観点からも、口腔ケアの基本はやはり歯みがき。ペンを持つような形で歯ブラシを握り、毛先を歯に直角にあて、上下、左右にブラシを動かします。歯を一本ずつみがくように、小刻みに動かすのがポイント。歯ブラシは、普通か、やわらかめのものを選び、力を入れずにみがきます。時間があるときには、歯間ブラシやフロスを使って、歯の側面や歯と歯の間などに残った汚れを取り除きましょう。歯間ブラシは、自分の歯のすき間にあったものを選びます。歯のすき間がない場合はフロスを。

いずれの場合も、力を入れずに、ゆっくりと歯の間に挿入し、歯ぐきを傷つけないように、前後に動かします。使い始めは、軽く出血することもあります。いつまでも出血が続くようであれば、一度、歯科医を受診をしてください。
ドライマウスは、薬剤が原因のことも
緊張すると、口がカラカラになりますよね。これは、交感神経が優位になって唾液の分泌が止まってしまうから。最近、このような状態が持続するドライマウスの人が増えています。 唾液は口内を潤し、清潔を保ってくれています。しかし、唾液の量が減ると、不快な上に、口内の衛生状態が悪化し、口臭や虫歯、口内炎・舌炎につながることも。 ドライマウスの原因はさまざまですが、薬剤によるものも少なくありません。使っている歯みがき剤や洗口剤を変える、こまめにうがいをする、シュガーレスの飴やガム、漢方薬を使うなど、緩和する方法がいくつかありますので、一度、医師・薬剤師に相談を。

監修 堀美智子先生 堀美智子先生
医薬情報研究所(株)エス・アイ・シー薬剤師。名城大学薬学部卒業。
セルフメディケーション推進協議会理事を務めている。

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